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弊社ホームページからお問合せいただき、屋上にあった木製扉がシロアリにやられたので、スチール製の扉にしたいとのことでした。
こちらの大江ビルヂングさん、何と大正10年竣工の、超レトロでカッコイイビルなんです。
わたしくも一応建築屋さんの端くれですので、見たことないようなモノや仕上げなどに、思わず声が出てしまうくらいでした。
作業工程は、床ブルーシート養生、枠溶接、扉吊込、モルタルトロ詰め、左官コテ押え、ウレタンシーリング、乾燥養生期間、各色塗装、
清掃片付けという工程で進めていきました。
お問合せいただいた、副社長さまに最終検査をしていただき、どこか気になるところとかございませんかとお聞きしましたが、
綺麗に仕上げてもらえて何も問題ありませんとのお言葉を頂戴いたしました。
関係者のみなさま、ありがとうございました。
施工前の状況です。ベニヤ板と木下地にて簡易養生仮囲いをされておられました。
熟練の建具職人さんが背中に乗せて運んでくれてます。慣れたもんですね。
ゼネコンの現場監督していた頃、これを初めて見たとき、重たい鉄扉はこうやって運ぶんやって感心したのを覚えております。
振動ドリルにてアンカー打ち、溶接作業、対角線の微調整、吊り込み完了の順です。
次は、左官屋さんがバラ板で仮枠を設置し、枠を軽く叩いたり細い棒を差し込んだりして、隅々に行きわたるのを確認しながら、モルタルを充填していきます。
次は、建具の枠と躯体との取り合い部分に、ウレタンシーリングを打っていきます。
次は、1週間の乾燥養生期間をおいて、鉄扉と壁面の色を現場で何度も近い色になるように調合しながら、各所の塗装です。
最後に、床のブルーシート養生をめくって、雑巾で何度も拭き掃除をして掃除機をかけて綺麗にしてお引渡し完了です。
この大理石の温度計、なぜか引き寄せられるように見入ってしまいまして、すごく味があってカッコイイなと思いながらよくみると、
たぶんおそらく大阪青年会議所でご一緒させていただいた、森下仁丹さんの森下社長さんとこの竣工祝いの室温計かと
推察いたしました。
これも大正10年のものかと思うと歴史ロマンを感じました。
関係者のみなさま、ありがとうございました。